MENU

ServiceNow CAD勉強法|合格者が実践した教材・学習手順・試験対策を公開

  • URLをコピーしました!

ServiceNow CAD合格者が実践した勉強法を公開。Now LearningのADFコース・ハンズオン・noteの模擬問題集を組み合わせた学習手順と、試験本番の傾向を具体的に解説します。

目次

ServiceNow CADとは|試験の基本情報を整理

ServiceNow CAD(Certified Application Developer)は、ServiceNowプラットフォーム上でアプリケーションを開発するための知識と技術を証明する認定資格です。CSA(Certified System Administrator)がシステム管理者向けの資格であるのに対し、CADはアプリケーション開発者向けに特化した内容になっており、ServiceNow資格ロードマップの中でも開発者が最初に取得すべき資格として位置づけられています。

ServiceNowはアメリカ発のクラウドプラットフォームであり、日本語の学習リソースが少ないという点が、この資格を目指す多くの方が最初にぶつかる壁です。本記事では、その壁を越えるための具体的な勉強法と活用した教材を実体験ベースでご紹介します。

試験概要・出題数・合格ラインを確認

まず試験の基本情報を整理しておきます。

項目内容
試験名ServiceNow Certified Application Developer(CAD)
問題数60問
試験時間90分
合格ライン70%以上の正答率(42問以上正解)
出題形式多肢選択式(単一正答)+多答式(複数正答、正答数は問題文に提示)
受験方法テストセンター or オンライン受験
受験料バウチャーコード取得後に申し込み

問題数60問・試験時間90分という設定は時間的に余裕があり、合格者の多くが30〜50分程度で一通り解き終わり、見直しの時間を十分確保できたと報告しています。

受験要件・バウチャー取得の流れ

CAD試験には受験要件があります。ServiceNowが指定する「Application Development Fundamentals(ADF)」トレーニングコースを受講・完了することで、試験登録に必要な譲渡不可のバウチャーコードを取得できます。このバウチャーコードをWebassessor(受験申込サイト)に入力し、受験日・受験方法(テストセンター or オンライン)を選択して申し込む流れになります。

CSAのように事前要件なしで受験申し込みできる試験とは異なり、トレーニングの受講が受験への入り口になっています。これはむしろ「学習の道筋が自然に決まる」という点でメリットにもなります。

試験範囲の主要ドメイン

CAD試験の出題範囲は試験仕様書に公開されており、主に以下のトレーニングコースの内容が対象になります。

ServiceNow Fundamentals(SNF)・Application Development Fundamentals(ADF)・Scripting in ServiceNow Fundamentals(SSNF)・Flow Designer and Integration Hub Fundamentalsの4コースが出題範囲です。特にScripting in ServiceNow Fundamentals(SSNF)はスクリプト系の問題に直結しており、GlideRecord APIやクライアントスクリプト・ビジネスルールなどの内容が問われます。

試験仕様書の最後にはサンプル問題が5問掲載されており、実際の出題形式と難易度感を把握するうえで非常に参考になります。まず仕様書のサンプル問題に目を通すことを強くおすすめします。

CSAとの難易度の違いと事前知識の重要性

CADとCSAの難易度を比較すると、多くの合格者がCSAよりもCADの方が難しいと感じています。その主な理由は2点あります。

1点目は、学習範囲がCSAより広く、参照すべきテキストが複数のコースにまたがること。2点目は、JavaScriptやスクリプトの知識が一部問われる点です。ただし、試験問題そのものは「JavaScriptコードを書く」のではなく、「このコードの動作として正しいのはどれか」という読解・理解レベルの問題が中心です。JavaScriptをまったく触ったことがない方でも、基礎的な読み方を事前に補っておけば十分対応できます。

ServiceNow開発経験が1〜2年程度ある方であれば、その実務経験がそのまま試験対策に活きる問題が多く含まれているため、純粋な知識学習に加えてハンズオン経験の有無が合格の大きな分かれ目になります。

CAD勉強法の全体像|学習ステップを3段階に分ける

CAD試験の勉強は、以下の3ステップで体系的に進めると最も効率的です。

ステップ1:Now LearningでADFコースを受講する

学習の起点は、ServiceNow公式学習サイト「Now Learning」でのトレーニング受講です。受験要件でもあるADF(Application Development Fundamentals)コースを中心に、SNF・SSNFも含めた一連のラーニングパスを進めます。

トレーニングコースにはラボ(演習)が組み込まれており、ServiceNow開発インスタンスを使った実際の操作を体験しながら学習を進められます。合格者の多くが「テキストの読み込みだけでは理解が追いつかないが、ラボを通じてイメージが掴めた」と述べており、ラボを丁寧にこなすことが合格への基礎になります。

日本語版のトレーニングコースも提供されていますが、英語版と並行して確認することで翻訳の揺れによる誤解を防げます。全編英語の教材は確かにハードルが高く感じますが、トレーニングのラボ手順は図解が豊富なため、英語が得意でなくても操作自体は追いかけられます。

ステップ2:Developer Siteとハンズオンで手を動かす

Now Learningのトレーニングと並行して、ServiceNowが開発者向けに公開している「ServiceNow Developers(developer.servicenow.com)」サイトの活用もおすすめです。

Developersサイトでは、個人用の無料開発インスタンスを取得できます。トレーニングで学んだ機能を、自分の開発インスタンスで実際に操作して試すことが、知識の定着に最も効果的です。「百聞は一見にしかず。百見は一体験にしかず」という考え方で、特にGuidedApp Creator・ビジネスルール・フロー・スクリプトなどの機能は、実際に画面を操作して動作を確認することで記憶への定着率が大きく変わります。

試験では「開発環境を触っていないと解けなかった」と感じる問題も出るため、ハンズオン経験なしにテキストだけで試験に臨むのはリスクがあります。

ステップ3:問題集・模擬試験で実践力を仕上げる

トレーニングとハンズオンで基礎知識と実践感覚を身につけた後は、問題集を使ったアウトプット中心の学習に移行します。問題集を繰り返し解くことで知識の定着を確認しながら、本番形式に慣れていく段階です。

使う問題集の詳細は次のセクションで紹介しますが、問題集は「答えを暗記する」のではなく「なぜその選択肢が正解・不正解なのかを説明できる状態にする」という目的で活用するのが合格への最短ルートです。

実際に使った問題集・教材を紹介

ここからが本記事のメインです。実際に学習で使った教材をすべて正直にお伝えします。

公式試験仕様書のサンプル問題(無料)

まず最初に活用したのが、Now Learningで公開されているCAD公式試験仕様書のサンプル問題です。仕様書にはドメインごとの出題比率と、実際の試験に近い形式のサンプル問題が5問掲載されています。

サンプル問題だけでは数が少ないものの、「どんな形式の問題が出るのか・どのレベルの知識が必要か」を把握するために最初に取り組む価値があります。また、試験仕様書に記載されている出題ドメインごとの配点比率を確認して、学習の優先順位を決める指針にしました。仕様書はNow Learningから日本語版・英語版の両方を入手できます。

ServiceNow CSA100題 過去問題集全問解答+全問解説付き

ServiceNow CADの日本語の問題集が非常に少ない中で、活用した問題集の一つが、noteで公開しているCAD対策の模擬問題集です。

問題集の内容と特徴

このnoteは「CAD対策 – ServiceNow過去問」というマガジンにまとめられており、CAD試験対策に特化した模擬問題と解説が掲載されています。問題形式は実際の試験に近い多肢選択式で、フロー・GlideRecord API・REST API認証・スケジュールジョブ・ビジネスルール・フォームの設計など、CAD試験の幅広いトピックをカバーしています。

問題ごとに解答と解説が付いており、正解の理由だけでなく、ServiceNowの機能背景まで踏み込んだ説明がある点が特徴です。たとえば「フローとは何かを最もよく説明しているのは次のどれですか?」という問題では、「ServiceNowにおけるフローとは、プラットフォーム上のプロセスを自動化するための一連のアクション」という解説と、各選択肢が不正解になる理由まで丁寧に解説されています。

日本語の試験対策リソースが少ないCADにおいて、日本語で問題と解説を確認できる数少ない教材の一つです。

活用法と学習での使い方

主に学習の後半、ハンズオンとトレーニングが一通り終わった段階でこの問題集を使いました。まずマガジンの問題を順番に解き、不正解だった問題と解説を丁寧に読み直すというサイクルを繰り返しました。

「なぜ正解か・なぜ不正解か」を自分の言葉で説明できるかどうかを確認しながら進めると、似た問題が本番で出題されたときに応用が利くようになります。解説を読んでも理解が不十分な項目はNow LearningやDevelopersサイトに戻って確認するという往復の学習サイクルが定着に効果的でした。

UdemyのCAD対策日本語講座(有料)

Udemyにも「ServiceNow認定アプリケーション開発者(CAD)」に関連する講座が提供されています。英語版が中心ですが、一部日本語解説付きの講座も存在しており、動画形式で学習を進めたい方に向いています。

問題集として活用できる演習問題が付属している講座を選ぶと、視聴した内容をすぐにアウトプットで確認できます。Udemyはセール期間中に大幅割引になることが多いため、購入タイミングを見計らうとコスパよく活用できます。CSAとCADのセット講座として提供されているものもあるので、CSA合格後にCADも続けて受験する計画がある方にはまとめて受講するのも選択肢の一つです。

JavaScript未経験者が注意すべき補強ポイント

CAD試験において、JavaScript・スクリプト関連は多くの受験者が不安を感じる分野です。実際の傾向と対策をお伝えします。

GlideRecordなどスクリプト系問題への対策

CAD試験ではJavaScriptコードを一から書く問題は出題されませんでした。出題されるのは「このメソッドの説明として正しいのはどれか」「このコードの動作として正しいものを選べ」という形式の問題です。

GlideRecord APIのメソッド(get・insert・update・deleteRecordなど)の役割・クライアントスクリプトとビジネスルールの違い・hasRoleメソッドのようなアクセス制御に関連するスクリプトの知識が問われます。「GlideRecord APIのどのメソッドではないか?」という問題形式も出るため、各メソッドの役割を理解しておくことが重要です。

ハンズオンでビジネスルールやクライアントスクリプトを実際に作成・実行した経験があると、スクリプト系の問題に対して「見たことがある・動作を試したことがある」という感覚で対応でき、正解率が上がります。

スクールや参考書でJavaScript基礎を補う方法

JavaScriptをまったく触ったことがない方は、ServiceNowのトレーニングだけでSSNFの内容を完全に理解するのは難しい場合があります。事前に基礎的なJavaScriptの読み方だけでも学んでおくと、SSNFのラボがスムーズに進みます。

おすすめはMDN Web Docs(無料)やProgateのJavaScriptコース(無料・有料プランあり)です。変数・関数・条件分岐・ループの基礎だけ理解しておけば、ServiceNowのスクリプト系問題への対応力が大きく変わります。「コードを書けるようになる必要はなく、読んで理解できるレベルを目指す」という割り切りで取り組むと効率的です。

本番試験を受けて感じたこと・直前対策

実際に本番を受けてわかった傾向と、直前にやっておくべきことをお伝えします。

時間配分と問題の出題傾向

試験時間は90分・60問で、実際には40〜50分程度で一通りの回答が完了しました。試験時間に余裕があるため、「時間が足りなくて最後まで解けなかった」という事態にはなりにくい構成です。解答に迷う問題にはフラグを立てておき、一通り解いた後にまとめて見直す戦略が有効です。

出題の多くはADFトレーニングの内容から出題されており、「〇〇とは何か」という用語・概念の理解を問う問題と、「このような要件の場合、どの設定・機能を使うべきか」というシナリオ形式の問題の2パターンが中心です。CSAと比べてトリッキーな問題は少なく、素直な問題構成だという印象を受けました。ただし、開発インスタンスを実際に触っていないと解けなかったと感じる問題がいくつかあり、ハンズオンの重要性を改めて実感しました。

試験は日本語で受験できますが、英語版の試験を翻訳したものであるため、一部の日本語訳が不自然に感じる箇所がある場合があります。CSAと比較するとCADの日本語翻訳は比較的読みやすいという評価が多いですが、英語版と照らし合わせる習慣をトレーニング中に身につけておくと本番でも戸惑いが少なくなります。

受験方法(テストセンター・オンライン)の選び方

CADはテストセンターでの受験とオンライン受験(自宅・職場)の両方から選択できます。

テストセンター受験は受験環境が整備されており、ネットワーク障害リスクがないため、集中して試験に臨みたい方に向いています。受験申し込みはWebassessorから行い、バウチャーコード取得後に受験日・会場を指定します。受験日の変更も可能ですが、試験日に近くなるほど手数料が発生する場合があるため、日程は余裕を持って設定しましょう。

オンライン受験は自宅から受験できますが、背景の整理・カメラ・マイクの確認・静粛な環境の確保などの準備が必要です。監督官とのやり取りは英語で行われる場合があります。近くにテストセンターがある方はテストセンターでの受験を、遠方の方や時間の融通が利かない方はオンライン受験を選ぶという判断が現実的です。

まとめ|ServiceNow CAD勉強法は3ステップで攻略できる

ServiceNow CADの勉強法をまとめると、以下の3ステップが合格への最短ルートです。

まずNow LearningでADF・SNF・SSNFのトレーニングコースをラボとともに受講して基礎を固める、次に個人の開発インスタンスを使ったハンズオンで「実際に触れた経験」を積む、最後にnoteの模擬問題集などの問題集でアウトプットを繰り返し、正答率を高めて本番に臨む、という流れです。

日本語のServiceNow試験対策情報はまだ少ない状況ですが、公式の試験仕様書とサンプル問題を起点に、みくり@SN学習のnoteマガジンのような日本語で学べる問題集を組み合わせることで、十分な対策が可能です。

CSAよりも難易度が高い試験ではありますが、ラーニングパスに沿って順序よく学習を進め、ハンズオンを丁寧にこなせば、開発未経験から合格を狙えるレベルに到達できます。試験仕様書のサンプル問題から確認を始め、今日の一歩を踏み出してみてください。

参考文献リスト

ServiceNow CAD 公式試験仕様書(日本語PDF)|ServiceNow https://www.servicenow.co.jp/content/dam/servicenow/ja/other-documents/training/blueprint-cad-kingston.pdf Certified Application Developer(CAD)試験仕様書ページ|Now Learning https://nowlearning.servicenow.com/lxp/en/credentials/certified-application-developer-mainline-exam-blueprint?id=kb_article_view&sysparm_article=KB0011567

ServiceNow CAD ラーニングパス(ADFコース含む)|Now Learning

https://learning.servicenow.com/lxp/en/now-platform/certified-application-developer-cad-learning-path?id=learning_path_prev&path_id=39ade764db1e7300de3cdb85ca9619ee

ServiceNow CSA100題 過去問題集全問解答+全問解説付き

https://note.com/aws_shikaku/n/n3eaaa1a35355

ServiceNow Developers(開発者向け公式サイト・無料開発インスタンス取得)|ServiceNow https://developer.servicenow.com

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

木本旭洋のアバター 木本旭洋 株式会社イールドマーケティング代表取締役

株式会社イールドマーケティング代表。大手広告代理店でアカウントプランナー、スタートアップで広告部門のマネージャーを経験後、2022年に当社を創業。ITコンサルを提供。IT資格を複数保有。

目次